尿路結石
尿の通り道である腎杯、腎盂、尿管、膀胱、尿道をまとめて尿路といいます。尿の通り道にできた結石を尿路結石といいます。
30~60歳代の男性に多く、男女比は約2.5:1です。尿路結石は近年増加傾向で、10人に1人は尿路結石にかかると言われています。
結石が尿管に下降し、尿の通過障害を来した場合、疝痛発作といわれる激しい痛みや血尿が起こりますが、これが尿路結石の典型的症状です。激しい腰背部痛・側腹部痛・下腹部痛のほかに、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。しかし、結石が腎盂や腎杯にある場合には軽い鈍痛程度です。
症状がある場合の約70%は自然排石し、30%は手術を必要とすると言われています。結石は8㎜以下、とくに5㎜以下は自然排石の可能性があり、全体では尿路結石の約60%は自然排石するといわれています。大きな結石は自然排石が難しく、手術が必要なことがあります。